嘘

元記事：嘘
彼は無類の酒好き。
都心では爆発的にコロナが発生。
私たちが住む田舎もジワジワとコロナが増え、忘年会も自粛ムードが漂う中。
ギリギリまで開催するかに思われた彼の会社の忘年会。
さすがのコロナ禍に無くなって、胸を撫で下ろしたのも束の間。

彼が飲みに行くと言い出した。

クリスマスも終わってすぐのこと。

あ、また○○さんとちょっと飲みに行ってくるから。
今回はすぐ帰るって言ってた！

私の勘は、違和感を察知した。
それほど仲のいい仲間とでも、頻繁に飲みに行くことはない。
前々回と前回は少しは間が空いた。
前回と今回は全然間もあいていない。
しかも相手の○○さんとは、いつも県内でも有名な飲み屋街に出かけている。

どうやら○○さんとやらは行きつけのオネーチャンの店があって、居酒屋の後そこに連れて行かれるらしい。

そんな人と飲みに行くのに、すぐ帰る？
オネーチャンの店に行かないってこと？

アリエナイ。

ふーん…

その場ではそう言ったものの、負に落ちない。

最近ではスマホも持ち歩くようになった彼。
あからさまにわかりやすい。

そんな彼が、ふとした瞬間スマホを置いて部屋を出た。

悪い癖ですが、まー見ちゃうわけです。

で。

○○さんからのLINEは仕事のことだけ。

言っていた日のやりとりをしていたのは、別の人。
女の人とのやりとりではなかったけれど。

その中身に、どうしたもんかと悩むことに…。

デリヘルの予約しましたよ！
△日19:00から1時間です！
間違いないこだそうです！！

貼ってあるURLを開けば出てくる、超巨乳の若い子ちゃん。

あープロに行くか。
まぁプロならセーフか。本気になんてされないし。

…いや待て。
相手にされなくても、彼は単純だからハマると注ぎ込むタイプだ。
一回だけならまだしも、ハマったらどうすりゃいいんだ。

悶々と考えて出した答えは、彼に…

飲みに行ってもいいんだけどさー…店の中でも極力マスクしてね…
県内もかなりコロナが増えてきたしさ…うちらが入院すると、子供の世話できる人いないし。。
帰ってきても、風呂入って服着替えてから寝室きてね。そのまま寝るのはNGで。

と、お願いした。
するとしばらくして…やっぱりやめましたって彼が言い出した。

別にいいよ？いけば？
とは言ったんだけれど。
もういいんだっていうから、あーそうですかとその後話題にも出していない。

普通は許せるものなのだろうか。
旦那がデリヘルとかソープに行くって。

まぁ…本人は気持ち良くても、嫁は気持ちいいもんではないですけどね。気持ち的に。

▼でもきっとそのうち行くな。あいつ。

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