一人の女性に戻る

元記事:一人の女性に戻る
私はピアスを買ってもらって
上機嫌で
Aさんの腕を掴んで歩いた

Aさんは今まで何も言わなかったけれど

「今日は来てくれてありがとう、いろいろごめん」
震えるような小さな声で呟いた

「ううん また会えてよかったです」

Aさんはほっとしたように笑った

その時の私の服装が
気に入ってくれたのか
好みだったのか
Aさんはすごく褒めてくれた

何を着ていても見てもらうことも
褒められることもない
(この服にして良かったな)
嬉しくて歩きながらにんまりしていた

「さぁて 美味しいケーキでも食べようか」
「ええ」

いつもの大人っぽい喫茶店に入った

二人はケーキセットを注文した
久しぶりに好きなケーキを選んで
自分の為だけのケーキを目の前にして
テンションが上がった
いつもは子供たちが優先だから

満面の笑みになっている私を見て
Aさんもニコニコしてる

Aさんはいつも私の好きそうなものを
注文してくれる
そしていつもこう言うのよ

「ほら これも食べてみて」
Aさんは自分のケーキを差し出した
「うん こっちもおいしいね」
こんな愛情を感じることのない日常

私はAさんの前では一人の女性

○○ちゃんのお母さん
○○君のママ じゃない
○○さんの奥さん でもない
リカなのよ

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続きを読む>>一人の女性に戻る(婚外失恋を乗り越えて)

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